概要
J-GATE は大阪取引所(OSE)のデリバティブ売買システムです。海外の多くの取引所で使われている NASDAQ 社の売買システムを採用しており、2016年7月19日に稼働、2021年9月21日にリプレイスが行われています。
現物の arrowhead と同様、取引参加者およびユーザは J-GATE 等の売買システムへアクセスするために arrownet へ接続する必要があります。低遅延を要件に含む場合はコネクティビティサービス(コロケーション)の利用が前提になります。
技術仕様
公式ドキュメントで確認した内容です。出典はページ末尾に記載しています。仕様は更新されることがあるため、実装前に一次資料をご確認ください。
- システム名
- J-GATE(大阪取引所のデリバティブ売買システム)
- 基盤
- NASDAQ 社の売買システムを採用
- 稼働・リプレイス
- 2016年7月19日 稼働、2021年9月21日 リプレイス
- 対象商品
- 指数先物、国債証券先物、商品先物、オプション 等
- ネットワーク
- arrownet への接続が必須
- コネクティビティ
- JPX コロケーションサービス、arrownet-Global を利用可
- 低遅延向けの提供
- L1 マルチキャスト回線(レイヤー1スイッチ採用、2024年1月15日 提供開始)
- ポストトレード
- arrownet-Global (Post-trade Direct) により、海外拠点と JSCC の清算システムを Point to Point 接続(2022年6月1日 提供開始)
受託の範囲
- J-GATE 接続の構成設計(arrownet・コロケーション・冗長化)
- 発注・訂正・取消と約定通知の実装、および板情報の取り込み
- 低遅延要件がある場合の経路設計と遅延計測の仕組み
- 清算・ポストトレード側との連携設計
- 本番切替に向けた接続テストと運用手順の整備
実装で詰まりやすい点
遅延要件を「速いほうがよい」で始めない
コロケーションや L1 マルチキャスト回線は費用が伴います。どの処理にどれだけの遅延が許容されるかを数値で決めてから構成を選ばないと、必要のない投資になります。
現物と同じ設計で作らない
同じ arrownet 上でも、デリバティブは限月・権利行使価格・建玉といった概念が加わります。銘柄の識別と有効期間の扱いを現物と共通化しようとすると、後から破綻します。
リプレイスの履歴を前提知識にしない
システムは 2021年にリプレイスされています。古い資料や社内の口伝を根拠に仕様を決めず、現行の仕様書に当たって確認します。
参照元
J-GATE(JPX 先物) についてよくあるご質問
コロケーションは必須ですか。
必須ではありません。arrownet への接続が要件で、コネクティビティサービス(コロケーション等)は利用可という位置づけです。遅延要件が厳しくない用途であれば通常の回線接続で足ります。まず要件を数値で整理するところからご相談ください。
現物(arrowhead)と両方つなぐ場合はどうなりますか。
ネットワークは arrownet で共通ですが、銘柄の概念と業務ロジックは分けて設計します。共通化するのはネットワークと監視の層までに留め、商品固有の部分は分離しておくのが安全です。